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美容師国家試験とは?試験内容・合格率・受験資格・対策方法を詳しく解説

2026.07.08

美容師として働くためには、美容師国家試験に合格して美容師免許を取得することが必須です。「試験の内容はどんなもの?」「合格率はどのくらい?」「どうやって対策すればいい?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。

 

美容師国家試験は厚生労働省が管轄する国家資格試験で、実技試験と筆記試験の両方に合格する必要があります。年2回(春期・秋期)実施され、春期の合格率は85〜90%台と比較的高い水準ですが、秋期は55〜60%前後と大きく差があります。

 

受験するためには、厚生労働大臣が指定する美容師養成施設(専門学校・短大など)で所定のカリキュラムを修了しなければなりません。しっかりと準備を重ねれば十分に合格を目指せる試験ですが、対策を怠ると不合格になるケースもあるため、計画的な学習が重要です。

 

この記事では、美容師国家試験の概要から、受験資格、試験内容の詳細、合格率・合格基準、受験料、効果的な対策方法、合格後の免許申請手続きまで、知っておくべき情報を網羅的に解説します。

 

 

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美容師国家試験の概要と日程

美容師国家試験は、美容師として働くために必要な知識と技術を評価する国家資格試験です。合格して免許を取得しなければ、美容師として施術を行うことはできません。

 

試験は年2回実施されます。春期(2〜3月頃)と秋期(8〜9月頃)があり、いずれも実技試験が先に行われ、数週間後に筆記試験が実施されます。合格発表は筆記試験の約1ヶ月後です。試験の詳細な日程や受験案内は、理容師美容師試験研修センター公式サイトで確認できます。

 

試験会場は全国の主要都市に設けられますが、筆記試験の会場は実技試験より少ないため、地域によっては他県まで移動する必要があります。旅費や宿泊費も含めた計画を立てておくことが大切です。

 

受験資格と取得までの流れ

美容師国家試験を受験するには、厚生労働大臣が指定する美容師養成施設(専門学校・短期大学など)で所定のカリキュラムを修了する必要があります。

 

昼間課程・夜間課程の場合は2年以上、通信課程の場合は3年以上の学習期間が必要です。養成施設では、カット・パーマ・カラーなどの実技技術に加え、衛生管理・関係法規・美容技術理論などの学科知識を体系的に学びます。

 

山野美容芸術短期大学も厚生労働大臣指定の養成施設であり、所定のカリキュラムを修了すれば国家試験の受験資格が得られます(美容総合学科の詳細)。在学生の学校生活の様子は、在学生の1日のページでもご覧いただけます。

 

試験内容と合格基準

美容師国家試験は、実技試験筆記試験の2つで構成されています。両方に合格しなければ美容師免許は取得できません。

 

実技試験の内容

実技試験は、ウィッグ(練習用の人形の頭)を使用して行います。「基礎的技術試験」と「衛生上の取り扱い試験」の2つで評価されます。

 

第1課題:カッティングは、20分の制限時間内に指定されたスタイル構成に基づいてカットを行います。レイヤーカットの技術が求められ、仕上がりのバランスや正確性が審査されます。

 

第2課題:セッティングには「ワインディング」と「オールウェーブセッティング」の2種類があり、試験回ごとにどちらが出題されるかが事前に発表されます。ワインディングは20分、オールウェーブセッティングは25分の制限時間です。

 

衛生上の取り扱い試験では、用具の衛生状態や収納方法、受験者自身の身だしなみや清潔さが審査されます。技術面が優秀でも衛生試験で不合格になるケースがあるため、日頃から衛生管理を徹底しておくことが重要です。

 

実技試験の合格基準

実技試験の合格基準は、衛生上の取り扱い試験の減点が20点以下であること、かつ基礎的技術試験の減点が第1課題・第2課題ともに30点以下であることです。

 

筆記試験の内容と合格基準

筆記試験は全55問のマークシート方式(4択)で実施されます。出題課目は、関係法規・制度及び運営管理、公衆衛生・環境衛生、感染症、衛生管理技術、人体の構造及び機能、皮膚科学、香粧品化学、文化論及び理容技術理論です。

 

合格基準は、正答率60%以上(55問中33問以上の正解)であり、かつすべての課目で1問以上正解している(無得点の課目がない)ことが条件です。苦手科目を完全に捨てることはできないため、幅広い学習が必要です。

 

筆記試験の対策方法について詳しく知りたい方は、国家試験筆記対策コラムも参考になります。

 

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合格率と春期・秋期の違い

美容師国家試験の合格率は、実施時期によって大きな差があります。

 

春期(2〜3月実施)の合格率は、85〜90%台で推移しています。第53回(2025年度春期)の合格率は87.0%でした。春期は美容師養成施設の昼間課程の卒業生が中心に受験するため、合格率が高くなる傾向があります。

 

秋期(8〜9月実施)の合格率は、55〜60%前後と春期に比べて大幅に低くなります。秋期は主に通信課程の卒業生や、春期に不合格だった再受験者が多く受験するため、合格率が下がると考えられています。

 

ただし、合格率は受験者全体の平均であり、養成施設での学習をしっかり行った受験者の合格率はこれよりも高いのが実態です。学校ごとの合格率を比較すると、90%以上、なかには100%を記録している学校もあります。

 

受験料と必要な費用

美容師国家試験の受験料は以下の通りです(第54回の場合)。

 

実技試験+筆記試験の両方を受験する場合は34,700円です。一部免除により実技試験のみ受験する場合は18,800円、筆記試験のみの場合は15,900円となります。

 

受験料のほか、受験会場までの交通費や宿泊費(遠方の場合)、実技試験で使用する道具・材料費なども必要です。合格後の免許申請にも登録免許税9,000円、手数料5,200円、医師の診断書費用(約3,000〜4,000円)などがかかるため、トータルで5〜6万円程度を見込んでおくと安心です。

 

合格に向けた効果的な対策方法

美容師国家試験に合格するためには、実技と筆記の両方をバランスよく対策することが重要です。

 

実技試験の対策

実技試験は反復練習が合格の鍵です。カッティングは制限時間20分以内に正確な仕上がりを実現するスピードと精度が求められるため、毎日の練習でタイムを意識しながら技術を磨きましょう。セッティング(ワインディング/オールウェーブ)も同様に、規定の手順を体に覚え込ませることが大切です。

 

衛生試験は見落としがちですが、用具の消毒方法や収納方法、身だしなみなどを日頃から徹底しておくことで確実に得点できます。学校での模擬試験を積極的に活用し、本番と同じ環境で練習する機会を増やしましょう。

 

筆記試験の対策

筆記試験は過去問の繰り返し学習が最も効果的な対策です。出題傾向を把握し、頻出分野を重点的に学習しましょう。特に衛生管理や関係法規は暗記科目の要素が強いため、早い段階から計画的に学習を進めることが重要です。

 

すべての科目で1問以上正解する必要があるため、苦手科目を完全に捨てることはできません。苦手分野こそ基礎をしっかり固めておくことが、不合格を防ぐポイントです。

 

山野美容芸術短期大学では、1年次から国家試験に向けた体系的な対策カリキュラムが組まれています。学びの特長についてはこちらをご確認ください。

 

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合格後の免許申請手続き

国家試験に合格しただけでは、まだ美容師として働くことはできません。合格後に免許申請の手続きを行い、理容師美容師試験研修センターが管理する美容師名簿に登録されて初めて、美容師として業務を開始できます。

 

申請に必要な書類は、免許申請書、合格証明書、医師の診断書、戸籍抄本(または住民票の写し)、登録免許税9,000円分の収入印紙、手数料5,200円などです。申請から免許証が届くまでは通常2〜4週間程度かかるため、合格後は速やかに手続きを進めましょう。

 

不合格の場合の再受験制度

万が一不合格だった場合でも、美容師国家試験は何度でも再受験が可能です。受験回数に制限はないため、諦めずにチャレンジすることが大切です。

 

また、前回の試験で実技と筆記の両方を受験し、片方のみ合格した場合は次回に限りその試験が免除される制度があります。例えば実技に合格して筆記に不合格だった場合、次回は筆記試験のみの受験で済みます。この免除制度を活用すれば、苦手な方の試験対策に集中できます。

 

さらに、すでに理容師免許を持っている方は、申請により美容技術理論を除く筆記試験科目が免除される制度もあります。

 

美容師国家試験に関するよくある疑問

美容師国家試験について、受験を検討している方からよく寄せられる疑問にお答えします。

 

独学でも合格できる?

美容師国家試験は、そもそも美容師養成施設を修了しなければ受験資格が得られないため、完全な独学で受験することはできません。養成施設でのカリキュラムが国家試験対策の基盤となっているため、学校の授業をしっかり受けることが最も効果的な対策です。学校によっては模擬試験や補講など独自の国家試験対策プログラムを設けており、こうした制度を積極的に活用することが合格への近道です。

 

試験当日に気をつけることは?

試験当日は、時間に十分な余裕を持って会場に到着するようにしましょう。また、実技試験では指定された道具の持ち込みが必要であり、忘れ物は減点や失格の対象となります。前日のうちに必要な道具をすべて確認し、チェックリストを作成しておくと安心です。

 

通信課程でも合格できる?

通信課程の受験者の合格率は昼間課程に比べて低い傾向にありますが、しっかりと対策を行えば合格は十分可能です。通信課程の場合は自主学習の時間が多くなるため、計画的に学習スケジュールを組み、スクーリングの機会を最大限に活用することが重要です。実技の練習は自宅だけでは限界があるため、練習会や模擬試験に積極的に参加しましょう。

 

美容師養成施設の選び方のポイントは?

養成施設を選ぶ際は、国家試験の合格率を最も重要な指標として確認しましょう。合格率が高い学校は、試験対策カリキュラムが充実し、模擬試験や個別指導などのサポート体制が整っている傾向があります。学校ごとの合格率は厚生労働省が公表しているデータで確認できるため、複数の学校を比較検討することをおすすめします。

 

また、国家試験対策だけでなく、取得できる資格の種類やカリキュラムの幅広さ、就職サポートの充実度も重要なポイントです。山野美容芸術短期大学のように、美容師免許に加えて短大卒の学位も同時に取得できる教育機関であれば、卒業後のキャリアの選択肢がさらに広がります。

 

合格発表はどうやって確認する?

合格発表は、理容師美容師試験研修センターの掲示板およびウェブサイトで受験番号を確認できます。また、受験者全員に試験結果通知書が合格発表日に郵送されます。ウェブサイトでの確認は合格発表直後はアクセスが集中してつながりにくくなる場合があるため、時間をおいて再度アクセスしてみてください。

 

年齢制限はある?

美容師国家試験に年齢の上限はありません。養成施設のカリキュラムを修了していれば、何歳でも受験可能です。社会人からの転職や、子育てが一段落した後に美容師を目指す方も少なくなく、年齢に関係なくチャレンジできる国家資格です。

 

試験に落ちた場合のメンタル面のケアは?

不合格の結果を受けると精神的に落ち込むこともありますが、美容師国家試験は何度でも再受験が可能であり、片方のみ合格していれば次回その試験が免除される制度もあります。不合格の原因をしっかり分析し、弱点を克服するための学習計画を立て直すことが再合格への第一歩です。学校の講師や先輩美容師に相談して、具体的なアドバイスをもらうことも効果的です。「次こそ合格する」という前向きな気持ちを持ち続けることが大切です。

 

実技試験で使用する道具は自分で用意する?

はい、実技試験で使用する道具は受験者が自分で用意する必要があります。ハサミ、コーム、ピン、ロッド、ペーパー、ウィッグ台など、試験要項に記載された指定道具をすべて揃えておかなければなりません。指定外の道具を持ち込んだ場合や忘れ物があった場合は減点の対象となるため、試験前に要項を確認し、道具のチェックリストを作成して漏れなく準備しましょう。養成施設によっては試験用の道具セットを販売しているケースもあります。

 

美容師国家試験と理容師国家試験は何が違う?

美容師国家試験と理容師国家試験は、試験を管轄する法律(美容師法・理容師法)、実技試験の課題内容、筆記試験の出題範囲などが異なります。美容師試験ではカッティングやワインディングが出題されるのに対し、理容師試験ではシェービングや刈上げが課題となります。それぞれ別の養成施設で受験資格を取得する必要がありますが、すでに理容師免許を持っている方は美容師国家試験の筆記試験の一部が免除されます。

 

まとめ

美容師国家試験は、美容師免許を取得するために必ず合格しなければならない国家資格試験です。実技試験(カッティング+セッティング+衛生)と筆記試験(55問)の両方に合格する必要があり、年2回(春期・秋期)実施されます。

 

春期の合格率は85〜90%台、秋期は55〜60%前後で推移しており、養成施設での学習をしっかり行った受験者の合格率はさらに高い水準です。合格のポイントは、実技の反復練習と筆記の過去問学習をバランスよく進め、衛生管理も含めた総合的な対策を行うことです。

 

受験には美容師養成施設での所定カリキュラムの修了が必要です。合格後は免許申請の手続きを行い、美容師名簿に登録されることで初めて美容師として働けるようになります。不合格の場合も何度でも再受験が可能で、片方合格の免除制度も活用できます。

 

山野美容芸術短期大学では、1年次から充実した国家試験対策カリキュラムが組まれており、高い合格率を実現しています。美容師免許と短大卒の学位を同時に取得できる環境で、夢への第一歩を踏み出しましょう。まずはオープンキャンパスに参加して、学びの環境を体感してみてください。

 

美容師国家試験は決して簡単な試験ではありませんが、養成施設でしっかりと学び、計画的に対策を積み重ねていけば、合格は十分に手の届く目標です。技術を好きになり、毎日の練習を楽しみながら取り組むことが、合格への一番の近道といえるでしょう。美容師としてのキャリアを切り拓く第一歩として、国家試験合格に向けた準備を今日から始めてみてください。

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