

(2021年入学者用)
建学の精神・教育目標・ポリシー
建学の精神
髪、顔、装い、精神美、健康美の
五大原則に基づく「美道」の追求、実践
山野愛子は「美容」を進化させました。外見の美しさだけにとらわれていた昭和の中頃に「美しさは内面からくる」と提唱し、大きな話題を呼びました。「茶道」「華道」があるように美しさへの道「美道」があるべき、そう考え、美道五大原則が誕生しました。本当の美しさのためには、五つの原則が必要なのです。
美道五大原則

教育目標
美容総合学科
本学科は美道五大原則(髪・顔・装い・精神美・健康美)に基づく美容教育と教養教育により、『美しく生きる力』を形成することを教育目標とする。『美しく生きる力』とは、課題を発見し、解決する能力すなわち自ら考え、行動し、振り返ることのできる力を備え、あらゆる他者にホスピタリティ及びコミュニケーション力を発揮できるとともに、自身のみならず他者も含めた豊かな人生を追求できる力である。

教育目標
実現のために
本学では、建学の精神、教育理念とそれに基づく具体的な教育目標を学生と教職員が共有し、 実現するために様々な取り組みを行っています。教授会をはじめ、学長室会議、自己点検評価・改善委員会ほか各種委員会、 学科会議などで教育目標の解釈の見直し、点検を行うほか、教員研修会を開催するなどして、全教職員の意思統一を図ります。
学生に対しては、入学前の学校案内、入試説明会・事前相談や、年度始めのオリエンテーション、 山野学苑創立記念講演や授業、ホームページなどで周知徹底を図るとともに、クラス担任制度を設けて、学生の動向を把握、指導します。また、山野正義総長の著作「生きるほどに美しく」 「思えば叶う」の2冊を必読文献とし、建学の精神、教育理念、及び教育目標の理解を深める一助としています。
ディプロマ・ポリシー
山野美容芸術短期大学は、建学の精神「美道5大原則」を基本理念とし、
「美しく生きるために必要な能力を有し、美容を通じ広く国際社会に貢献しうる人材を育成する」ことを目的としています。
その実現のために、下記のような能力を備え、卒業要件を充たした者に学位を授与する。
DP1:知識・技能
習得した知識や技能を、実際の場面で活用し、適切な行動をとることができる。
- 必要な知識や技能を習得できる。
- 習得した知識や技能を活かす場面を想定できる。
- 習得した知識や技能を活かし応用する場面を想定できる。
美容師免許取得コース
美容師に必要な知識・技能を基に、美容サービスを総合的な視点で捉えることができる。
○美容師のためのビューティービジネス
美容師に必要な知識・技能を基に、美容サービスを多面的に捉え、時代のニーズを取り入れた新たなサービスを提案することができる。
○グローバルスタイリスト
美容師に必要な知識・技能を基に、グローバルな視点を持ち、英語によるコミュニケーションを取ることができる。
インナービューティーコース
人が内面から美しくなるための知識を科学的に捉えることができる。
○美のための栄養
美を内面から磨くための知識を総合的に捉え、栄養・食事の観点から人の美を提案することができる。
○美のための健康
美を内面から磨くための知識を総合的に捉え、健康づくりの観点から人の美を提案することができる。
○美のための心理
美を内面から磨くための知識を総合的に捉え、心理や行動の観点から人の美を提案することができる。
グローバルキャリア・ビューティービジネスコース
英語によるコミュニケーションスキルや、現代のビューティビジネスに関する知識を習得し、社会に応用することができる。
○グローバルコミュニケーション
英語によるコミュニケーションスキルを習得し異文化理解を深め、グローバルな視点で社会に応用することができる。
○ビューティービジネス
現代のビューティビジネスに関する知識を習得し、時代のニーズを取り入れた新たなサービスを提案することができる。
DP2:主体的行動力
社会や自分の状況を把握し、目的を果たすために取るべき行動を決断し、実際に行動し続けることができる。
- 社会や自分の周りで起こっていることに、積極的に関心を持つことができる。
- 社会や自分の状況を把握し、行動すべき目的を明確にできる。
- 社会や自分の状況を把握し、行動に伴う責任を明確にできる。
DP3:課題解決能力
データや様々な思考法を用いて課題を分析、解決策を想定し、社会状況を勘案した上で、付加価値の高い解決策を提示できる。
- 社会や自分の周りにある課題を発見できる。
- 社会状況や様々な情報から、課題の背景を理解できる。
- データや論理的な思考法を用いて、課題を分析、解決策を想定できる。
DP4:多様な価値観や考え方を理解し、受け入れる能力
自分のアイデンティティを認識し、自分とは異なる価値観や考え方を持つ人々の社会的・文化的背景を理解・尊重し、世界中の様々な人々と協働できる。
- 自分のアイデンティティを認識できる。
- 自分とは異なる価値観や考え方を持つ人々の社会的・文化的背景を理解し、尊重できる。
- 自分とは異なる価値観や考え方を持つ社会的・文化的背景を持った人々と、コミュニケーションを取ることができる。
DP5:日本の伝統と文化を理解し、美意識を備えて行動できる能力
日本の伝統と文化の美意識の中にあるおもてなしの心を持ち、他の日本人や世界の豊かな生活に貢献できる。
- 日本の伝統と文化の中にある美意識を理解できる。
- 日本の伝統と文化の中にある美意識を自覚し、社会生活において行動することができる。
- 日本の伝統と文化の中にある美意識の価値観を、世界の人々に伝えることができる。
DP6:美しく生きる力を実践できる能力(総合力)
美道を基本とし、『知識・技能』、『主体的行動力』、『課題解決能力』、『多様な価値観や考え方を理解し、受け入れる能力』、『日本の伝統文化を理解し、美意識を備えて行動できる能力』を兼ね備え、状況に応じてこれらの能力を単一または複合的に活用して、日常的に自分や他者が豊かな人生を送るための行動を取ることができる。
カリキュラム・ポリシー
本学のカリキュラム(教育課程)編成の基本方針は、ディプロマポリシーに基づいた構造により構成する。科目配置にあっては、以下の特色を持つ科目群を順次制をもって配置する。
学苑の建学の精神である美道に基づいた特色を有する美容芸術論、精神美、健康美、伝承美、日本学、美齢学などで構成する科目群を「山野スタンダード科目群」とし、本学での学びのコアとして初年次に配置し、2年間の学びの礎とする。
この「山野スタンダード科目群」をベースとし、初年次には主に主体性を醸成するための「導入教育科目群」、自己理解・他者理解により多様性の受容力高めることと併せ、キャリア形成に繋げるための「自己理解・他者理解の心理学系科目群」、英語や異文化理解、コミュニケーションやホスピタリティなど自分とは異なる価値観や考えを持つ様々な人々と協働できるようになるための「多様性受容科目群」などを配置する。
2年次においては初年次での学びを実社会で活用していけるようにするため、日本の伝統文化、美意識を備えて行動できる力を養う「美に関するProject科目群」、主体的行動力、課題解決力を養うための「インターンシップ科目群」などを配置する。さらに2年間の纏めとして発表などを行う「総合科目群」を配置し、プレゼン力を高めることと併せ、1年次生への意識向上にもつなげる。
上述の山野スタンダード科目群から始まる、総合科目群までを本学の学びの基軸とし、この学びを確実なものとするための知識・技術や、さらに関連分野を広げていくために「知識・技能科目群」を2年間に幅広く配置する。
これら学びをとおし、2年間で日本伝統の美意識や、建学の精神と共に、多様性を受容し、主体的に行動し、課題を解決できる能力を身につける。
ディプロマポリシー各号に基づくカリキュラムの編成方針は下記のとおりである。
1.カリキュラムの編成方針
ディプロマポリシー達成のため、以下によりカリキュラムを編成する。
(1)知識・技能
知識・技能を育成するために、PC活用スキル、ジェンダー、POPカルチャーから理解する現代社会、POPカルチャーから理解するマーケティング、POPカルチャーから理解する情報リテラシー、色彩、フォト、SNSなどの科目を設置する。
(2)主体的行動力
主体的行動力を育成するために、ゼミ、心理学、PBL、インターンシップなどの科目を設置する。
(3)課題解決能力
課題解決能力を育成するために、思考法、論理的コミュニケーション、アイデア創発、課題解決、特別活動、PBL、インターンシップなどの科目を設置する。
(4)多様な価値観や考え方を理解し、受入れる能力
多様な価値観や考え方を理解し、受入れる能力を育成するために、異文化理解、コミュニケーション、マナー・ホスピタリティーなどの科目を設置する。
(5)日本の伝統と文化を理解し、美意識を備えて行動できる能力
日本の伝統と文化を理解し、美意識を備えて行動できる能力を育成するために、日本学、健康美、精神美、美容芸術論、伝承美、美齢学、ジェロントロジー、ヘアアレンジ、メイク、ネイルなどの科目を設置する。
(6)美しく生きる力を実践できる能力(総合力)
美しく生きる力を実践できる能力を育成するために、インターンシップ、PBL、卒業研究等の科目を設置する。
2.カリキュラム実施方針
以下の点に留意しつつ、カリキュラムを実施する。
- 各科目は、効果的な理解と習熟度を高めるため、順次制をもって配置する。
- 知識修得に関する科目に関しては、効果的に学習成果を確保するためeラーニング教育を積極的に導入する。
- 主体的な学びの力を高めるために、アクティブラーニングの授業方法を積極的に取り入れる。
- 課題発見・解決力やチームマネジメント力を高めるために、PBLの授業方法を積極的に取り入れる。
- 外国語教育を推進するため、CLILの授業方法を積極的に取り入れる。
- 初年次からゼミを行い、ゼミの担当教員による、定期的な学生との面談を通して、履修状況、進路希望等の確認や、適切な履修指導を行う。
- 英語教育科目においては、定期的に外部テスト等を用いた客観的評価を行い、それらを基にしたレベル別クラスの編成を行う。
- 卒業までに修得すべき汎用的能力を測る学習成果カルテ(ルーブリック)の達成度について、各学期末に学生が自己評価を行い、ゼミ教員との面談を通して振り返りと改善を行う。
- 主体的な学習に欠かせないセルフマネジメント力を高めるため予習・復習を課し、学生の状況に応じて補講など授業外学修支援を行う。
- ディプロマポリシーの能力形成を促す評価となるよう、学期末テストにとどまることなく、レポートや小テスト、学習成果カルテ(ルーブリック)などで定期的に理解度・習熟度の確認を行い、多元的な評価を行う。
アドミッション・ポリシー
建学の精神、教育目標及びディプロマポリシーを理解し、その目標に向かって努力できる人材を求めます。具体的には、以下のような人物を受け入れます。
求める学生像
- 高等学校の教育課程における、国語又は英語に関する基礎学力を持っている人
- 自ら率先して学ぶ意欲があり、努力する人
- 他者の考えを聴くことや自分の考えをまとめることができ、コミュニケーション力を持っている人
- 自身や他者の美しさに関心を持っている人
- 日本や海外の文化に興味があり、物事を幅広い視野から総合的に見つめようとする人
- 人と関わることが好きで、相手の笑顔に幸せを感じる人
求める学生像と入学者選抜方法の関連
本学は、学力を構成する重要な要素(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」)を踏まえた多角的・総合的に評価する入学者選抜を実施します。
(◎:特に強く関連している 〇:強く関連している △:関連している)
区分 | 概要 | 知識・ 技能 |
思考力・判断力 | 表現力 | 主体性 | 多様性・協働性 |
---|---|---|---|---|---|---|
総合型選抜 (ポテンシャル型) |
調査書、エントリーシート、
|
△ | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
総合型選抜 (コミュニケーション型) |
調査書、エントリーシート、 課題、口頭試問 |
△ | 〇 | ◎ | 〇 | ◎ |
学校推薦型選抜 | 調査書、学校長の推薦書、 活動報告書、小論文 面接 |
〇 | ◎ | 〇 | ◎ | △ |
一般選抜 | 調査書、筆記試験、面接 | ◎ | ◎ | 〇 | △ | △ |
大学入学共通 テスト利用選抜 |
調査書、活動報告書、 大学入学共通テスト結果 |
◎ | 〇 | △ | 〇 | △ |
外国人留学生・ 社会人・ 帰国子女特別選抜 |
自筆履歴書、志願理由書、 活動報告書、面接 |
△ | ◎ | ◎ | 〇 | △ |
アセスメント・ポリシー
山野美容芸術短期大学では、ディプロマ・カリキュラム・アドミッションの3つのポリシーに基づき、機関(大学)レベル、教育課程(学科)レベル、科目(個々の授業)レベルの3段階で、学習成果等を査定する方法を定めています。
〈総論〉
1.機関(大学)レベル
学生の志望進路(就職率、資格・免許取得率、卒業時に実施する教育に関するアンケート等)から、「志」を持って入学した学生の学修成果の達成状況を査定します。
2.教育課程(学科)レベル
学生の志望進路(就職率、資格・免許取得率、卒業時に実施する教育に関するアンケート等)から、「志」を持って入学した学生の学修成果の達成状況を査定します。
3.科目(個々の授業)レベル
シラバスで提示された授業科目の学修目標に対する評価、授業アンケート等の結果から、科目ごとの学習成果の達成状況を査定します。 科目の成績評価は、科目の特性や到達目標などを踏まえて、教員がシラバスに明示した評価方法に沿って行います。
〈具体的な検証方法〉
具体的な検証方法は次の通りとします。
【入学前・入学時】 アドミッションポリシーを充たす人材かどうかの検証 |
【在学中】 カリキュラムポリシーに則って学修が進められているかどうかの検証 |
【卒業時・卒業後】 ディプロマポリシーを満たす人材になったかどうかの検証 |
|
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機関 レベル |
・入学試験 ・入学生アンケート ・調査書等の記載内容 |
・休学率 ・退学率 ・GPA ・修得単位数 ・学修行動調査 ・課外活動状況 |
・卒業率 ・就職率 ・進学率 ・学位授与数 ・資格・免許取得率 ・卒業時満足度調査 ・卒業生アンケート ・企業アンケート |
教育課程 レベル |
・入学試験 ・入学生アンケート ・面接、志願理由書等 |
・GPA ・単取得状況 ・進級率 ・休学率 ・退学率 ・学修行動調査 ・課外活動状況 ・インターンシップ参加者の成果 |
・卒業要件達成状況 (単位取得状況・GPA) ・就職率 ・進学率 ・学位授与数 ・資格・免許取得率 ・卒業時満足度調査 ・卒業生アンケート ・企業アンケート |
科目 レベル |
・入学前学習 ・ポテンシャルチェック ・プレイスメントテスト |
・授業アンケート ・成績評価 ・学修成果カルテ (ルーブリック) ・ポテンシャルチェック ・外部英語力テスト |