建学の精神・教育目標・ポリシー
建学の精神
髪、顔、装い、精神美、健康美の
五大原則に基づく「美道」の追求、実践
山野愛子は「美容」を進化させました。外見の美しさだけにとらわれていた昭和の中頃に「美しさは内面からくる」と提唱し、大きな話題を呼びました。「茶道」「華道」があるように美しさへの道「美道」があるべき、そう考え、美道五大原則が誕生しました。本当の美しさのためには、五つの原則が必要なのです。
美道五大原則
教育目標
美容総合学科
本学科は美道五大原則(髪・顔・装い・精神美・健康美)に基づく美容教育と教養教育により、『美しく生きる力』を形成することを教育目標とする。『美しく生きる力』とは、課題を発見し、解決する能力すなわち自ら考え、行動し、振り返ることのできる力を備え、あらゆる他者にホスピタリティ及びコミュニケーション力を発揮できるとともに、自身のみならず他者も含めた豊かな人生を追求できる力である。
教育目標
実現のために
本学では、建学の精神、教育理念とそれに基づく具体的な教育目標を学生と教職員が共有し、 実現するために様々な取り組みを行っています。教授会をはじめ、学長室会議、自己点検評価・改善委員会ほか各種委員会、 学科会議などで教育目標の解釈の見直し、点検を行うほか、教員研修会を開催するなどして、全教職員の意思統一を図ります。
学生に対しては、入学前の学校案内、入試説明会・事前相談や、年度始めのオリエンテーション、 山野学苑創立記念講演や授業、ホームページなどで周知徹底を図るとともに、クラス担任制度を設けて、学生の動向を把握、指導します。また、「美道論」を必読文献とし、建学の精神、教育理念、及び教育目標の理解を深める一助としています。
ディプロマポリシー
山野美容芸術短期大学は、建学の精神「美道5大原則」を基本理念とし、
「美しく生きるために必要な能力を有し、美容を通じ広く国際社会に貢献しうる人材を育成する」ことを目的としています。
その実現のために、下記のような能力を備え、卒業要件を充たした者に学位を授与する。
DP1:知識・技能
習得した知識や技能を、実際の場面で活用し、適切な行動をとることができる。
- 必要な知識や技能を習得できる。
- 習得した知識や技能を活かす場面を想定できる。
- 習得した知識や技能を活かし、応用する場面を想定できる。
■美容師免許取得コース
美容師に必要な知識・技能を基に、美容サービスを総合的な視点で捉えることができる。
〇美容師のためのビューティービジネス
美容師に必要な知識・技能を基に、美容サービスを多面的に捉え、時代のニーズを取り入れた新たなサービスを提案することができる。
〇グローバルスタイリスト
美容師に必要な知識・技能を基に、グローバルな視点を持ち、英語によるコミュニケーションを取ることができる。
■インナービューティーコース
人が内面から美しくなるための知識を科学的に捉えることができる。
〇美のための栄養
美を内面から磨くための知識を総合的に捉え、栄養・食事の観点から人の美を提案することができる。
〇美のための健康
美を内面から磨くための知識を総合的に捉え、健康づくりの観点から人の美を提案することができる。
〇美のための心理
美を内面から磨くための知識を総合的に捉え、心理や行動の観点から人の美を提案することができる。
■グローバルキャリア・ビューティービジネスコース
英語によるコミュニケーションスキルや、現代のビューティービジネスに関する知識を習得し、社会に応用することができる。
〇グローバルコミュニケーション
英語によるコミュニケーションスキルを習得し異文化理解を深め、グローバルな視点で社会に応用することができる。
〇ビューティービジネス
現代のビューティービジネスに関する知識を習得し、時代のニーズを取り入れた新たなサービスを提案することができる。
DP2:主体的行動力
社会や自分の状況を把握し、目的に合った目標を達成するために自ら行動することができる。
- 社会や自分の周りで起こっていることに、積極的に関心を持つことができる。
- 社会や自分の状況を把握し、行動の目的を明確にできる。
- 社会や自分の状況を把握し、行動に伴う責任を明確にできる。
DP3:課題解決能力
データや様々な思考法を用いて課題を分析し、社会状況を勘案した解決策を想定できる。
- 社会や自分の周りにある問題を発見できる。
- 社会状況や様々な情報から、課題の背景を理解できる。
- データや様々な思考法を用いて、課題を分析、解決策を想定できる。
DP4:多様な価値観や考え方を理解し、受け入れる能力
自分のアイデンティティを認識し、自分とは異なる価値観や考え方を持つ人々の社会的・文化的背景を理解・尊重し、世界中の様々な人々と協働できる。
- 自分のアイデンティティを認識できる。
- 自分とは異なる価値観や考え方を持つ人々の社会的・文化的背景を理解し、尊重できる。
- 自分とは異なる価値観や考え方を持つ社会的・文化的背景を持った人々とコミュニケーションを取ることができる。
DP5:日本の伝統と文化を理解し、美意識を備えて行動できる能力
日本の伝統と文化の美意識の中にあるおもてなしの心を持ち、他の日本人や世界の豊かな生活に貢献するために行動することができる。
- 日本の伝統と文化の中にある美意識を理解できる。
- 日本の伝統と文化の中にある美意識を自覚し、行動することができる。
- 日本の伝統と文化の中にある美意識の価値観を、世界の人々に伝えていきたいという意志を持ち、行動することができる。
DP6:美しく生きる力を実践できる能力(総合力)
美道を基本とし、「知識・技能」、「主体的行動力」、「課題解決能力」、「多様な価値観や考え方を理解し、受け入れる能力」、「日本の伝統文化を理解し、美意識を備えて行動できる能力」を兼ね備え、状況に応じてこれらの能力を単一または複合的に捉え、自分や他者が豊かな人生を送るための考え方を説明し、提案することができる。
カリキュラムポリシー
グローバル化が進み、多様な価値観が混じり合う社会において、自己研鑽を経て身につけた能力や特性をいかに社会に還元するかが有意義かつ豊かな人生を送る際には重要となる。このような、利他的で社会に奉仕する振る舞いを本学では「美しい生き方」と捉え、それを極める道程を「美道」と位置づける。ディプロマポリシーにおいては、その「美道」を追求・実践する姿として「美しく生きるために必要な能力を有し、美容を通じ広く国際社会に貢献しうる人材を育成する」こととしている。
自分を受容・肯定し、志をもって実社会の中で美しく生きることができれば、時代や環境が変わろうとも常に自分らしく成長し、豊かに生きることができる。
このような行動特性を身につけることを目指し、以下のカリキュラム(教育課程)を編成する。
必修科目として、建学の精神に基づいた「美道教育」を配置し、「美道」全般に係る知識を学び、自身の言葉で説明できるようにする。この教育を基盤とし、「美道Project」科目を配置して、成長の根底に係るパーソナル・スキルとソーシャル・スキルの開発を行い、習得した美道の統合的知識・技能を活用して自分らしい生き方を構築し、他者に説明出来るようになる。
併せて初年次から卒業までの2年間にわたって「ゼミ」を配置する。ゼミではコーチング的なアプローチで美道等に係る授業を展開し、どんな学びや気づきがあったかを共有し、各学生における美道教育の統合的な気づきをサポートする。また、学生生活支援、学校行事支援、メンタルケアなどを行うことで、総合的な学修を推進する。
また、初年次より「キャリアデザイン」の科目を配置し、仕事・就職の観点で、自分らしく美しく生きるためのキャリア形成体制を構築する。
これら科目間の教育内容が連動し相乗効果が高まるようシラバスの設計を行うとともに、担当教員間での学習成果カルテ等の情報交換を密に行うことで一貫した効果的な学修支援を実施する。
自分らしく美しく生きることを目指して行動する力を養うため、「専門知識・技能」を学ぶ科目群を選択科目として配置する。これらの科目群においては、ディプロマポリシーを実現するための履修モデルとして、美容師免許取得コース、インナービューティーコース、グローバルキャリア・ビューティービジネスコースの3つの履修コースを示す。
各履修コースには、以下の学問領域からなる科目群を配置し、自分らしさを表現し活躍するための知識・技能を身につけることを目指す。
- 美容師免許取得コース
- 美容師のためのビューティービジネス
- グローバルスタイリスト
- インナービューティーコース
- 美のための栄養
- 美のための健康
- 美のための心理
- グローバルキャリア・ビューティービジネスコース
- グローバルコミュニケーション
- ビューティービジネス
ディプロマポリシー各号に基づくカリキュラムの編成は下記のとおりである。
1.カリキュラムの編成方針
ディプロマポリシー(以下DP)に基づく人材育成を実現するため、DP構成要素に対応したカリキュラムを編成する。
(DP1)知識・技能
美容師免許取得コースにあっては、美容師に必要な知識・技能を基に、美容サービスを総合的な視点で捉えるための科目、およびグローバルな視点を持ち英語によるコミュニケーションを可能とする科目を配置する。
インナービューティーコースにあっては、外見のみならず内面から美しくなるために、栄養・食事、健康づくり、心理や行動の観点から美容と健康増進に寄与しうるエビデンスに基づいた知識や技術の習得を可能とする科目を配置する。
グローバルキャリア・ビューティビジネスコースにあっては、英語によるコミュニケーションスキルや異文化理解を促す科目、ならびに現代のビューティービジネスに関する知識を習得して時代のニーズを取り入れた新たなサービスの提案を可能とする科目を配置する。
(DP2)主体的行動力
主体的行動力を育成するために、美道Project、ゼミ、キャリアデザイン、自分が輝く自己肯定感、役者に学ぶ感情表現とクリエイターに学ぶ動画制作などの科目を設置する。
(DP3)課題解決能力
課題解決能力を育成するために、思考法と課題解決法、ビューティービジネス、美容師のためのビューティービジネス、美容デザイン実習、ミライを楽しむための思考トレーニング、クリエイターに学ぶ広告・SNS、メイクアップⅡなどの科目を設置する。
(DP4)多様な価値観や考え方を理解し、受入れる能力
多様な価値観や考え方を理解し、受入れる能力を育成するために、美道Project、ゼミ、美齢学演習、グローバルスタイリスト演習、人に伝えたくなる映画の世界、美しいコミュニケーション、自分が輝く自己肯定感、世界一周しながら考えるCOOL JAPAN 戦略、好きをひも解く心理学、総合ブライダル学 などの科目を設置する。
(DP5)日本の伝統と文化を理解し、美意識を備えて行動できる能力
日本の伝統と文化を理解し、美意識を備えて行動できる能力を育成するために、美道論、伝承美(茶道)、伝承美(華道)、伝承美(着装)、美しい思いやり、美しいサービスなどの科目を設置する。
(DP6)美しく生きる力を実践できる能力(総合力)
美しく生きる力を実践できる能力を育成するために、美道論、美道Project、ゼミ、などの科目を設置する。
2.カリキュラム実施方針および学修成果の評価
以下の点に留意しつつ、カリキュラムを実施する。
- 各教員は、山野インストランション・スタンダードに基づいた教育を行う。
- 各科目は、効果的な理解と習熟度を高めるため、順次制をもって配置する。
- 知識修得に関する科目に関しては、効果的・効率的な学修を推進するためオンライン教育を積極的に導入する。
- 主体的、対話的で深い学びの力を高めるために、アクティブラーニングの授業方法を積極的に取り入れる。
- 外主体的な学習に欠かせないセルフマネジメント力を高めるためゼミによるコーチングの実践を行うとともに予習・復習を課し、学生の状況に応じて補講など授業外学修支援を行う。
- 課題発見・解決力やチームマネジメント力を高めるために、PBLの授業方法を積極的に取り入れる。
- 外国語教育を推進するため、CLILの授業方法を積極的に取り入れる。
- 英語教育科目においては、定期的に外部テスト等を用いた客観的評価を行い、それらを基にしたレベル別クラスの編成を行う。
- 初年次からゼミを行い、科目内容の理解・各学生の状態の共有によって多様な教員が学生をサポートする状態を構築する。
- ゼミにおいて、ディプロマポリシー評価表(ルーブリック)を基に、卒業までに修得すべき能力を測る。達成度の評価は、定期的に自己評価を行い、ゼミ教員との面談を通して振り返りと改善を行い、学習成果カルテとして記録する。
- アセスメント・ポリシーに基づき学期末テストにとどまることなく、レポートや小テスト、学習成果カルテ(ルーブリック)などで定期的に理解度・習熟度の確認を行い、多元的な評価を行う。
- DP達成のためのカリキュラム実施方針の改善を行うためPDCAサイクルによる教学マネジメントを拡充するとともにファカルティ・ディベロップメント(FD),スタッフ・ディベロップメント(SD)を推進する。
アドミッションポリシー
建学の精神、教育目標及びディプロマポリシーを理解し、その目標に向かって努力できる人材を求めます。具体的には、以下のような人物を受け入れます。
■求める学生像
- 高等学校の教育課程における、国語又は英語に関する基礎学力を持っている人
- 自ら率先して学ぶ意欲があり、努力する人
- 他者の考えを聴くことや、自分の考えを述べることができる人
- 自身や他者の美しさに関心を持っている人
- 日本や海外の文化に興味があり、物事を幅広い視野から総合的に見つめようとする人
- 人と関わることが好きで、相手の笑顔に幸せを感じる人
■求める学生像と入学者選抜方法の関連
本学は、学力を構成する重要な要素(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」)を踏まえた多角的・総合的に評価する入学者選抜を実施します。
区分 | 概要 | 知識・ 技能 |
思考力・判断力 | 表現力 | 主体性 | 多様性・協働性 |
---|---|---|---|---|---|---|
総合型選抜 (ポテンシャル型) |
調査書、エントリーシート、面接 課題(実技含)、 プレゼンテーション |
△ | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
総合型選抜 (コミュニケーション型) |
調査書、エントリーシート、 面接、口頭試問 |
△ | 〇 | ◎ | 〇 | ◎ |
総合型選抜 (オンライン型) |
調査書、エントリーシート、 面接、口頭試問 |
◎ | ◎ | 〇 | 〇 | △ |
学校推薦型選抜 | 調査書、学校長の推薦書、 活動報告書、小論文、 面接 |
〇 | ◎ | 〇 | ◎ | △ |
一般選抜 | 調査書、筆記試験、面接 | ◎ | ◎ | 〇 | △ | △ |
大学入学共通 テスト利用選抜 |
調査書、活動報告書、面接 大学入学共通テスト結果 |
◎ | 〇 | △ | 〇 | △ |
外国人留学生・ 社会人・ 帰国子女特別選抜 |
自筆履歴書、志願理由書、 活動報告書、面接 ほか |
△ | ◎ | ◎ | 〇 | △ |
※すべての入試区分の概要に志願票が含まれます
※選抜区分と学力要素の関連性(◎:特に強く関連している 〇:強く関連している △:関連している)
アセスメントポリシー
山野美容芸術短期大学では、ディプロマ・カリキュラム・アドミッションの3つのポリシーに基づき、機関(大学)レベル、教育課程(学科)レベル、科目(個々の授業)レベルの3段階で、学習成果等を査定する方法を定めています。
〈総論〉
1.機関(大学)レベル
学生の志望進路(就職率、資格・免許取得率、卒業時に実施する教育に関するアンケート等)から、「志」を持って入学した学生の学修成果の達成状況を査定します。
2.教育課程(学科)レベル
学科の所定の教育課程における資格・免許の取得状況、卒業要件達成状況(単位取得状況・GPA)等から教育課程全体を通した学習成果の達成状況を査定します。
3.科目(個々の授業)レベル
シラバスで提示された授業科目の学修目標に対する評価、授業アンケート等の結果から、科目ごとの学習成果の達成状況を査定します。 科目の成績評価は、科目の特性や到達目標などを踏まえて、教員がシラバスに明示した評価方法に沿って行います。
〈具体的な検証方法〉
具体的な検証方法は次の通りとします。
【入学前・入学時】 アドミッションポリシーを充たす人材かどうかの検証 |
【在学中】 カリキュラムポリシーに則って学修が進められているかどうかの検証 |
【卒業時・卒業後】 ディプロマポリシーを満たす人材になったかどうかの検証 |
|
---|---|---|---|
機関 レベル |
・入学試験 ・入学生アンケート ・調査書等の記載内容 |
・休学者数 ・休学率 ・退学者数 ・退学率 ・GPA 単位修得状況 学修行動調査 課外活動状況 |
卒業者数 ・卒業率 ・就職者数 ・就職率 ・進学者数 ・進学率 ・学位授与数 ・授与率 ・資格 ・免許取得率 ・卒業時満足度調査 ・卒業生アンケート ・企業アンケート |
教育課程 レベル |
・入学試験 ・入学生アンケート ・面接、志願理由書等 |
・ディプロマポリシー評価表 ・学修成果カルテ(ルーブリック) ・GPA ・出席状況 ・単位修得状況 ・進級者数 ・進級率 ・休学者数 休学率 退学者数 退学率 学修行動調査 課外活動状況 インターンシップ参加者の成果 |
・ディプロマポリシー評価表 学修成果カルテ(ルーブリック) ・卒業要件達成状況(単位取得状況・GPA) ・就職者数 ・就職率 ・進学者数 ・進学率 ・学位授与数 ・授与率 ・資格 ・免許取得率 ・卒業時満足度調査 ・卒業生アンケート ・企業アンケート |
科目 レベル |
・入学前学習 ・ポテンシャルチェック ・プレイスメントテスト |
・出席状況 ・授業アンケート ・成績評価 ・学修成果カルテ(ルーブリック) ・ポテンシャルチェック ・外部英語力テスト |