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美容師が店長になるには?仕事内容・必要な年数とスキル・年収の考え方
2026.09.04

「美容師の店長ってどんな仕事をするの?」「どれくらいの経験で店長になれる?」と気になっている美容師や美容学生、これから業界を目指す方は多いのではないでしょうか。
店長は、サロンの運営全体に責任を持つ立場です。施術を続けながら、売上や人材の育成、集客まで担うことになります。担当する範囲は一気に広がります。
技術が高ければ自動的になれるわけではありません。数字を読む力とチームをまとめる力が、あわせて求められます。技術者とは別の能力だといえます。
この記事では、店長の役割から、管理美容師との違い、仕事内容、なるまでの流れ、必要なスキル、収入の考え方、目指すための準備までを整理しました。
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美容師の店長とは
まずは立場の意味を整理しましょう。似た言葉と混同されやすい部分があります。
サロンの運営責任者
店長は、店舗の運営を任される役職です。売上の管理、スタッフの育成、シフトの調整、在庫の管理、集客まで幅広く担当します。プレイヤーとして施術を続けながら、店全体を動かす役割が加わると考えるとわかりやすくなります。
オーナーとは異なります。オーナーは経営者、店長は運営の責任者という位置づけが一般的です。呼び方はサロンによって異なり、マネージャーやディレクターという名称が使われることもあります。役割の中身で判断しましょう。
複数店舗を展開するサロンでは、店長の上にエリアマネージャーを置くこともあります。段階が細かいほど、目標は立てやすくなります。日々の業務の全体像は美容師の仕事内容で紹介しています。店長になると、この上に運営の仕事が乗る形です。店長になっても、免許が不要になるわけではありません。美容師として現場に立つ前提は変わりません。
管理美容師との違い
混同されやすいのが管理美容師です。こちらは役職ではなく、法令に基づく衛生管理の責任者を指します。美容師が常時2人以上いる美容所には、管理美容師を置くことが定められています。免許取得後3年以上の実務経験と、都道府県知事が指定する講習会の修了が要件です。
管理美容師は店舗ごとに配置する必要があり、他店との兼務はできません。制度上の要件として押さえておきましょう。
制度の枠組みは厚生労働省の美容師法の概要で確認できます。詳しくは管理美容師とはをご覧ください。講習会は数日間の日程で実施されます。独立を考えるなら早めに受講しておくと、後の選択肢が広がります。
店長が管理美容師を兼ねることもありますが、別々の人が担う場合もあります。役割としては切り分けて考えましょう。一人で開業する場合は管理美容師は不要ですが、人を雇う段階で必要になります。将来を見据えて考えておきましょう。
店長の仕事内容
施術以外の業務が一気に増えます。主な4つを見ていきましょう。
売上と数字の管理
最も大きな責任が、店舗の売上です。目標を立て、日々の実績を確認し、届かない場合は原因を探って手を打ちます。目標は、根拠のある数字で立てる必要があります。達成できない目標は、スタッフの意欲を下げてしまいます。
見るのは売上だけではありません。客数、客単価、再来率、店販の比率など、複数の指標を組み合わせて判断します。数字は月単位だけでなく、日ごとにも確認します。早く気づくほど手を打てるからです。経費の管理も担当します。薬剤や備品の仕入れ、人件費のバランスなど、利益がどう生まれているかを理解する必要があります。
新規と再来のバランスも見ます。新規を追い続けるより、戻ってきてもらうほうが経営は安定します。
人材の育成とシフト
アシスタントの技術指導や、スタイリストの目標設定を担います。一人ひとりの成長を見て、次に何を任せるかを決める仕事です。離職を防ぐことも重要な役割です。採用と育成にかかるコストを考えると、辞めない環境づくりは経営に直結します。
シフトの調整も重要な業務です。繁忙日に人が足りているか、休みが偏っていないかを見ながら組み立てます。
技術チェックの実施や合否の判断も担当します。次のデビューを誰にするかを決める立場です。人間関係の調整が必要になる場面もあります。話を聞く時間をつくることが、離職を防ぐことにつながります。
採用に関わることもあります。面接で見るべき点を理解しておくと、店に合う人を迎えやすくなります。
集客と店舗運営
予約サイトの掲載内容やSNSの発信、キャンペーンの企画など、お客様を集める仕組みをつくります。口コミへの対応も担当します。評価が可視化される時代だからこそ、丁寧な向き合い方が求められます。
店内の環境づくりも役割のひとつです。清潔さや備品の状態は、そのまま店の評価につながります。予約サイトに頼りすぎると、手数料が利益を圧迫します。自分たちで集める仕組みを育てることも役割です。
衛生管理の基準は厚生労働省の理容・美容のページにまとまっています。店として守る立場になることを意識しましょう。メニューや価格の見直しを提案する場面もあります。何をいくらで提供するかは、店の方向性そのものです。
施術も続ける
多くの店長は、自分の顧客を持ちながら運営を担います。現場に立たなくなるわけではありません。顧客との関係が続くことは、店長にとっても支えになります。現場感覚を保てるという利点もあります。
ただし、施術に使える時間は減ります。限られた時間で成果を出す工夫が求められるようになります。予約の枠を絞り、単価の高いメニューに集中する人もいます。時間あたりの成果を上げる工夫が必要です。
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店長になるまでの流れ
一足飛びにはなれません。段階を追って進む役職です。
必要な年数の目安
アシスタントを経てスタイリストになり、そこから実績を積んだ先に店長という段階があります。入社から10年前後が一つの目安とされています。ただし、年数だけで決まるわけではありません。店舗の状況や本人の適性によって、早くなることも遅くなることもあります。
新しい店舗を出す際に、若手が抜擢されることもあります。成長中のサロンほど、機会は早く回ってきます。スタイリストデビューまでが平均3年前後、そこから実績を積む期間が加わると考えると、目安が見えてきます。
選ばれる人の条件
第一に、安定した売上と指名を持っていることです。自分の数字をつくれない人が、店の数字を任されることはありません。第二に、後輩の育成に関わってきた実績です。教える経験がある人ほど、任される可能性が高くなります。
第三に、後輩の育成に関わってきた実績です。教える経験がある人ほど、任される可能性が高くなります。第四に、店全体を見る視点があることです。自分の担当だけでなく、店の状況に目を配れているかは見られています。
店長を任される前に、サブマネージャーやリーダーといった段階を置くサロンもあります。少しずつ範囲が広がる形です。日頃から手を挙げておくことも大切です。任される機会は、意欲を示している人から回ってきます。
日頃の姿勢も見られています。時間を守る、報告を怠らないといった基本が、信頼の土台になります。
必要になるスキル
技術とは別の能力が求められます。3つに整理しました。
マネジメントの力
自分が動くことと、人に動いてもらうことは別の技術です。指示の出し方や任せ方を、意識して身につける必要があります。評価や面談の機会も増えます。言葉にして伝えることが、スタッフの成長を後押しします。
全員に同じ接し方をしても、うまくいきません。相手に合わせた関わり方を選べることが求められます。自分でやったほうが早いと感じる場面もあります。ただ、任せなければ人は育ちません。ここが最初の壁になります。
数字を読む力
売上や経費の数字を見て、何が起きているかを読み取る力が必要です。感覚だけの判断では、改善の打ち手が定まりません。難しい会計の知識までは求められませんが、利益がどう生まれるかの仕組みは理解しておきたいところです。
在庫の管理も数字の仕事です。過剰でも不足でも損失になるため、適切な量を保つ判断が求められます。給与の考え方は美容師の給料で整理しています。スタッフの収入を左右する立場になる点も意識しましょう。
学生のうちから触れられる機会は多くありません。入社後に意識して学ぶことが求められます。
コミュニケーションの力
お客様だけでなく、スタッフやオーナー、取引先とも関わります。立場の違う相手と話す機会が一気に増えます。伝えにくいことを伝える場面もあります。率直さと配慮を両立できるかが問われます。スタッフの相談に応じる時間も必要です。話しやすい雰囲気をつくれるかが、店の空気を左右します。
収入はどう変わるか
店長になると、役職手当が付くのが一般的です。基本給に加算されるため、収入は安定しやすくなります。一方で、施術に使える時間は減ります。指名による歩合が減る分、手当と相殺されるケースもあります。
店舗の売上に応じた報酬を設けているサロンもあります。成果が収入に反映される仕組みかどうかは、事前に確認しておきましょう。
収入の内訳は、サロンによって大きく異なります。役職手当の額と歩合の扱いを確認しておきましょう。年齢を重ねると、指名だけで収入を維持するのが難しくなることもあります。役職に就くことで安定させるという考え方もできます。
労働時間が長くなる場合もあります。手当に見合っているかという視点も持っておきたいところです。業界全体の動きは美容師の将来性でも取り上げています。長く働くための選択肢として捉えてみましょう。独立を考えている場合、店長の経験はそのまま準備になります。経営に必要な感覚を、雇われながら身につけられます。
店長になるメリットと大変なところ
良い面と負担の両方を知ったうえで判断しましょう。
得られるもの
最も大きいのは、店をつくる面白さです。自分の考えを反映させながら、チームで成果を出す経験ができます。人が育つ場面に立ち会えることも喜びです。後輩のデビューを見届ける経験は、店長ならではのものになります。
店の数字が伸びたときの手応えは、個人の売上とは別種のものです。チームで達成する経験が得られます。経営に近い視点が身につくことも利点です。将来の独立を考えている場合、そのまま準備になります。
対外的な信用も得られます。役職があることで任される仕事が増える場面もあります。この仕事の魅力は美容師のやりがいでも紹介しています。
大変なところ
責任の範囲が広がる分、負担も増えます。売上が届かないときや、スタッフが辞めるときの重さは想像以上です。施術に集中できる時間が減ることを、物足りなく感じる人もいます。技術者として極めたいなら、別の道もあります。
トップスタイリストとして技術を追求する道や、独立してオーナーになる道もあります。店長だけが正解ではありません。
板挟みになる場面もあります。オーナーの方針とスタッフの要望の間で、調整に苦労することは珍しくありません。休みの日に連絡が入ることもあります。気持ちの切り替えが難しくなる場面は少なくありません。
仕事の実情は美容師の大変なことでも取り上げています。良い面と合わせて知っておきましょう。一人で抱え込まないことも大切です。オーナーや他店の店長に相談できる関係を持っておきましょう。
目指すための準備
店長は、ある日突然任されるものではありません。日々の積み重ねが判断材料になります。まずは自分の数字を安定させることです。指名と再来を積み上げることが、すべての前提になります。数字が安定していれば、任される範囲は自然に広がります。実績が先、役職は後という順序です。
後輩の指導に関わる機会があれば、積極的に引き受けましょう。教える経験は、そのまま評価につながります。資格の取得も準備のひとつです。管理美容師の講習は、実務経験3年以上で受けられます。店の数字に関心を持つことも有効です。なぜ今日は売上が高かったのかを考える習慣が、視点を育てます。
マネジメントや経営の本を読むことも準備になります。現場だけでは学べない考え方に触れられます。
就職の段階でも準備はできます。役職への道筋が用意されているかを確認しておきましょう。考え方は美容師の就職と面接の進め方で解説しています。経営やマーケティングを学べる学校を選ぶという方法もあります。在学中から視野を広げておくと、後の選択肢が増えます。
日々の練習や技術の研鑽も続きます。プレイヤーとしての力が落ちると、説得力を失うためです。
まとめ
美容師の店長は、サロンの運営全体に責任を持つ役職です。売上の管理、人材の育成、集客まで担いながら、施術も続けます。法令に基づく管理美容師とは別のものです。管理美容師は衛生管理の責任者で、免許取得後3年以上の実務経験と講習会の修了が要件になります。
店長になる目安は入社から10年前後とされますが、年数だけでは決まりません。自分の数字、育成の実績、店全体を見る視点が評価されます。
技術者として極める道もあれば、運営に回る道もあります。職種の広がりは美容の仕事にはどんな種類がある、免許取得までは美容師になるにはで整理しています。どちらを選んでも間違いではありません。自分がどう働きたいかから考えてみてください。
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