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美容師資格は働きながら取れる?通信課程の費用・期間・取得方法を解説
2026.08.15

「美容師になりたいけれど、今の仕事を辞めるのは不安」「働きながら美容師免許を取る方法はあるの?」と悩んでいる方は少なくありません。
結論からお伝えすると、美容師免許は働きながらでも取得できます。美容師養成施設の通信課程や夜間課程を利用すれば、日中の仕事を続けながら国家試験の受験資格を得ることが可能です。
この記事では、働きながら美容師資格を取得する方法や必要な費用、学習期間、国家試験の内容、学校選びのポイントまでを詳しくお伝えします。これから美容師を目指す社会人やフリーターの方は、ぜひ参考にしてください。
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美容師資格を働きながら取得する3つの方法
美容師として働くためには、国家資格である「美容師免許」の取得が必須です。美容師免許を取得するには、厚生労働大臣が指定する美容師養成施設で所定のカリキュラムを修了し、国家試験に合格する必要があります。
養成施設には「通信課程」「夜間課程」「昼間課程」の3つの課程があり、それぞれ修業年限や学費、通学頻度が異なります。現在働いている方が美容師を目指す場合は、ライフスタイルに合った課程を選ぶことが大切です。
美容師免許の取得方法や必要な手続きについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
▶ 美容師免許とは?取得方法・国家試験の内容・合格率・活かせる仕事を解説
通信課程|仕事と両立しやすい3年制
通信課程は、働きながら美容師免許の取得を目指す方にとって最も選ばれている学び方です。修業年限は3年間で、自宅でのレポート学習を中心に進め、年数回のスクーリング(面接授業)で実技指導を受けます。
スクーリングの必要時間数は、美容室で従事している方は300時間以上、美容室以外で働いている方や未就業の方は600時間以上と定められています。スクーリングは土日や長期休暇にまとめて実施する学校が多く、仕事を休まなくても通える仕組みになっています。
学費の目安は3年間で50〜80万円程度と、昼間課程に比べて大幅に費用を抑えられる点も大きなメリットです。道具代や教材費、受験料などを含めた総額でも70〜100万円程度が目安になります。
通信課程の仕組みについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事で確認できます。
▶ 美容師の通信課程とは?仕組み・学費・合格率・昼間課程との違いを解説
夜間課程|日中に働いて夜に学ぶ2〜2.5年制
夜間課程は、日中に仕事をしながら夕方以降に通学する課程です。修業年限は2〜2.5年間で、通信課程よりも短い期間で卒業できます。
授業は平日の夕方から夜にかけて行われるのが一般的で、講師から直接指導を受けられるため、実技の上達が早いというメリットがあります。ただし、毎日の通学が必要なため、仕事のシフトとの調整が課題になることもあります。
学費は150〜200万円が目安で、通信課程よりは高額ですが昼間課程よりは抑えられます。夜間課程を設置している学校は数が限られているため、通える範囲に学校があるかどうかを事前に確認しておくことが大切です。
昼間課程|最短2年で集中して学ぶ
昼間課程は、平日の日中にフルタイムで通学する課程です。修業年限は2年間で、3つの課程のなかで最も短期間で卒業できます。
2年間で2,010時間以上の授業を受けるため、カリキュラムの密度が高く、実技も十分に練習できます。国家試験の合格率も昼間課程が最も高い傾向にあります。
ただし、学費は200〜300万円と最も高額で、フルタイムの仕事との両立は現実的に難しいでしょう。アルバイトと組み合わせて生活費を稼ぐ方が多いですが、本格的に働きながら通うことは困難です。
美容師に必要な資格全般や学校選びについて知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
▶ 美容師になるには?必要な資格・学校選び・仕事内容・年収まで詳しく解説
通信課程で美容師免許を取る流れと学習内容
通信課程は「自宅学習+スクーリング」を組み合わせた学び方で、3年間のカリキュラムを通じて国家試験の受験資格を取得します。ここでは入学から卒業までの具体的な流れと学習内容を確認しましょう。
入学から卒業までのスケジュール
通信課程の入学時期は4月または10月の年2回としている学校が多く、出願から入学までの準備期間を含めると、2〜3か月前から情報収集を始めるのが理想です。
入学後の3年間は、自宅でテキストを使った学科の学習とレポート提出を続けながら、定期的にスクーリングに参加します。3年次には国家試験対策が本格化し、卒業と同時に受験資格が得られます。
卒業後に実施される国家試験(年2回:春期2〜3月、秋期8〜9月)を受験し、合格すれば美容師免許を申請できます。免許の交付には約2〜4週間かかりますが、一度取得すれば更新不要で一生有効です。
スクーリングの内容と必要時間数
スクーリングでは、カッティングやワインディングなどの実技指導を中心に、衛生管理や関係法規といった学科の授業も行われます。プロの講師から直接指導を受けられるため、自宅学習だけでは身につきにくい技術を集中的に練習できる場です。
必要なスクーリング時間数は以下のとおりです。
| 区分 | 必要スクーリング時間 |
| 美容室で働いている方(従事者) | 300時間以上 |
| 美容室以外で働いている方・未就業の方(非従事者) | 600時間以上 |
スクーリングの日程は学校によって異なります。土日に集中して開講する学校もあれば、夏季・冬季休暇にまとめて実施する学校もあるため、自分の仕事のスケジュールと合わせて確認することが重要です。
自宅学習とレポート提出のポイント
通信課程の学習時間の大半を占めるのが自宅学習です。学校から送られるテキストや教材を使い、関係法規、衛生管理、人体の構造、皮膚科学などの学科を独学で進めていきます。定期的にレポートを提出し、学習の進捗を確認してもらいます。
自宅学習で重要なのは、計画的にスケジュールを管理することです。仕事が忙しいと学習を後回しにしがちですが、レポートの提出期限を守れないと卒業が遅れる可能性もあります。1日30分〜1時間程度の学習時間を習慣化するのが継続のコツです。
また、実技に関しても自主練習が欠かせません。スクーリングの時間だけでは十分な練習量を確保できないため、自宅でウイッグ(練習用の頭部模型)を使ってカッティングやワインディングの反復練習を行うことが合格への近道です。
通信課程・夜間課程・昼間課程の費用を比較
美容師免許の取得を検討するうえで、費用は大きな判断材料になります。課程ごとの学費や総費用を比較して、自分の予算に合った選択肢を見つけましょう。
各課程の学費と総額の目安
| 項目 | 通信課程(3年) | 夜間課程(2〜2.5年) | 昼間課程(2年) |
| 学費(授業料等) | 50〜80万円 | 150〜200万円 | 200〜300万円 |
| 道具・教材費 | 5〜10万円 | 10〜20万円 | 10〜20万円 |
| 受験料・免許申請費 | 約5万円 | 約5万円 | 約5万円 |
| 総額の目安 | 70〜100万円 | 170〜230万円 | 220〜330万円 |
このように、通信課程は最も費用を抑えて美容師免許を取得できる課程です。昼間課程と比べると150〜200万円以上の差があるため、経済的な負担を軽減しながら資格を取りたい方には大きなメリットがあります。
美容専門学校の学費や費用の内訳についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
▶ 美容専門学校の学費はいくら?相場・内訳・学費を抑える方法まで詳しく解説
教育訓練給付金や奨学金の活用方法
働きながら美容師免許の取得を目指す場合、教育訓練給付金制度を活用できる可能性があります。これは、厚生労働省が設けている制度で、雇用保険の被保険者期間が一定以上ある方が対象です。
専門実践教育訓練給付金の対象講座に指定されている美容師養成施設であれば、受講費用の最大70%(年間上限56万円)が支給されます。通信課程の学費は50〜80万円程度なので、給付金を活用すれば自己負担額をさらに抑えることができます。
そのほか、日本学生支援機構の奨学金や、各学校が独自に設けている学費減免制度、分割払い制度なども確認しておくとよいでしょう。経済的な理由で進学をためらっている方も、利用できる支援制度を事前に調べておくことで選択肢が広がります。
美容師国家試験の内容と合格率
美容師養成施設を卒業したら、いよいよ国家試験を受験します。試験は年2回実施され、筆記試験と実技試験の両方に合格することで美容師免許を取得できます。ここでは試験の内容と合格率を確認しましょう。
実技試験と筆記試験の出題内容
実技試験は、「カッティング(制限時間20分)」と「セッティング(ワインディングまたはオールウェーブセッティング、制限時間20〜25分)」の2課題に加え、「衛生上の取り扱い」の審査が行われます。各課題の減点が30点以下、衛生試験の減点が20点以下であることが合格基準です。
筆記試験は、全55問のマークシート方式で出題されます。出題科目は関係法規・制度及び運営管理、衛生管理、保健(人体の構造・皮膚科学)、香粧品化学、文化論及び美容技術理論の5分野です。合格基準は正答率60%以上かつ全課目で1問以上の正解が条件となります。
なお、筆記試験または実技試験のどちらか一方のみ合格した場合は、次回の試験で合格した科目が免除されます。国家試験の詳細な情報はこちらの記事でも解説しています。
▶ 美容師国家試験とは?試験内容・合格率・受験資格・対策方法を詳しく解説
課程別の合格率と対策のポイント
美容師国家試験の合格率は、受験時期によって大きく異なります。公益財団法人理容師美容師試験研修センターの公表データによると、直近の試験結果は以下のとおりです。
| 試験回 | 受験者数 | 合格率 |
| 第53回(令和7年度春期) | 19,850人 | 87.0% |
| 第52回(令和6年度秋期) | 4,569人 | 65.4% |
| 第51回(令和6年度春期) | 19,776人 | 88.1% |
| 第50回(令和5年度秋期) | 4,763人 | 55.0% |
出典:公益財団法人 理容師美容師試験研修センター「過去の試験実施状況」
春期試験は昼間課程の卒業生が中心のため合格率が85〜90%と高い一方、秋期試験は通信課程や再受験者が多く合格率が55〜65%にとどまる傾向があります。通信課程から受験する場合は、自宅での実技練習と過去問を使った筆記対策を早い段階から計画的に進めることが合格の鍵です。
苦手科目を完全に捨てるのではなく、基礎をしっかり固めて全科目で最低1問は正解できるようにしておきましょう。実技については反復練習でスピードと精度を高めることが最も効果的な対策です。
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働きながら美容師を目指すメリットと注意点
仕事を続けながら美容師資格の取得を目指すことには、さまざまなメリットがある一方で、事前に知っておくべき注意点もあります。
収入を得ながら学べるメリット
働きながら美容師を目指す最大のメリットは、生活費を確保しながら資格取得を目指せることです。昼間課程のように仕事を辞めて通学に専念する必要がないため、経済的なリスクを最小限に抑えられます。
とくに美容室で働きながら通信課程で学ぶ場合は、現場で実務経験を積みながら技術を身につけられるという二重のメリットがあります。スクーリングで学んだ技術をすぐに職場で実践できるため、学びの定着度が高まります。
また、通信課程は学費が低いことに加え、すでに美容室で働いている方はスクーリングの必要時間数が300時間で済むため、時間的な負担も軽減されます。「美容師に興味はあるけれど、いきなり仕事を辞めるのは怖い」という方にとって、リスクを抑えながら新しいキャリアに挑戦できる方法です。
仕事と学業を両立するための注意点
一方で、仕事と学業の両立には自己管理が欠かせません。通信課程は自宅学習が中心のため、学習ペースを自分でコントロールする必要があります。「仕事が忙しくて勉強する時間がない」と後回しにしてしまうと、レポート提出が滞り、卒業が遅れるリスクがあります。
仕事の疲れから学習のモチベーションを保つのが難しいこともあるでしょう。同じ通信課程で学ぶ仲間とSNSや勉強会を通じてつながりを持つ、学校のサポート体制を積極的に利用するなど、孤立しない工夫が大切です。
スクーリングに参加するためには、職場の理解と協力も必要です。事前にスクーリングの日程を確認し、職場にスケジュールを共有しておくことで、スムーズに受講できるよう準備しておきましょう。
通信課程は修業年限が3年と長いため、途中でモチベーションが下がることも珍しくありません。「なぜ美容師になりたいのか」という原点に立ち返りながら、長期的な視点で学習計画を立てることが修了までの支えになります。
学校選びで確認すべきポイント
働きながら美容師を目指す場合、どの学校を選ぶかは非常に重要です。通信課程を設置している学校はいくつもありますが、スクーリングの実施方法や国家試験対策のサポート体制は学校ごとに大きく異なります。
スクーリングの日程と通いやすさ
通信課程を選ぶうえで最も確認すべきなのが、スクーリングの実施スケジュールと会場の場所です。土日に開講しているのか、平日にまとめて実施するのかによって、仕事との両立のしやすさが大きく変わります。
また、会場が自宅や職場から遠い場合は、交通費や移動時間の負担も考慮しなければなりません。地方在住の方は、自宅に近い学校があるかどうか、あるいは集中スクーリングで一定期間通えるスケジュールかどうかを確認しましょう。
国家試験対策の充実度
通信課程は自宅学習が中心になるため、国家試験対策のサポートが手厚い学校を選ぶことが合格率を左右します。模擬試験の実施回数、オンラインでの質問対応、試験直前の集中講座の有無などを比較してみましょう。
学校によっては、卒業生の国家試験合格率を公表しているところもあります。全体の平均合格率だけでなく、通信課程の合格率をチェックすることで、その学校のサポート体制がどれだけ機能しているかを判断できます。
美容専門学校の選び方についてはこちらの記事も参考になります。
▶ おすすめの美容専門学校の見つけ方は?後悔しない学校選び7つのポイントを解説
短期大学と専門学校の違い
美容師養成施設には、専門学校だけでなく短期大学もあります。短期大学を卒業すると「短期大学士」という学位が取得でき、一般教養科目も学べるため、美容業界以外への就職や4年制大学への編入といった進路の選択肢が広がります。
一方、専門学校では「専門士」の称号が付与されますが、これは学位とは異なる位置づけです。企業によっては「大卒・短大卒」と「専門卒」で給与テーブルが異なる場合もあるため、将来のキャリアプランを踏まえて検討するとよいでしょう。
短大と専門学校の違いについて詳しく比較したい方は、以下の記事をご確認ください。
▶ 短大と専門学校の違いとは?学歴・学費・カリキュラム・就職を徹底比較
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美容師免許取得後のキャリアと働き方
美容師免許を取得した後は、さまざまなキャリアパスが開けます。サロンへの就職だけでなく、美容師免許を活かした多彩な働き方があることを知っておきましょう。
サロンへの就職とキャリアステップ
美容師免許取得後の就職先として最も一般的なのがヘアサロンです。就職直後はアシスタントとして先輩スタイリストのサポートや接客対応を担当し、1〜3年かけてカットやカラーの技術を磨いていきます。
その後、店舗の実技テストに合格すればスタイリストとしてお客様を担当できるようになります。さらに経験を積めば、トップスタイリストや店長、マネージャーといった管理職への昇進も可能です。将来的に独立して自分のサロンを開業するという選択肢もあります。
美容師の平均年収は約330万円ですが、指名客が増えたりフリーランスとして活動すると年収500万円以上を目指すことも十分に可能です。
美容師の就職活動の進め方やキャリアステップについて知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ 美容師の就職ガイド|就職先の選び方・面接対策・キャリアステップまで解説
美容師免許を活かせる多彩な職種
美容師免許はヘアスタイリストだけでなく、さまざまな職種で活かすことができます。
アイリスト・アイブロウリストは、まつ毛エクステンションや眉毛の施術を行う職種で、美容師免許が必須です。近年需要が急増しており、サロン勤務だけでなく独立開業する方も増えています。
ヘアメイクアーティストは、結婚式や撮影、舞台などでヘアスタイリングとメイクを担当します。美容師免許を持っていることで活躍の幅が広がります。
訪問美容師は、高齢者施設や自宅を訪問してカットやカラーを行う仕事です。高齢化社会の進展に伴い、今後ますます需要が高まると見込まれています。
このように美容師免許は、取得すれば多彩なキャリアの選択肢が広がる資格です。美容師の資格を活かせる仕事について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
▶ 美容師の資格とは?必須の国家資格から仕事に役立つ関連資格まで紹介
まとめ
美容師免許は、働きながらでも取得が可能な国家資格です。通信課程を利用すれば、仕事を続けながら3年間で国家試験の受験資格を得ることができます。
通信課程の学費は50〜80万円程度と経済的な負担が少なく、教育訓練給付金などの制度も活用できます。スクーリングの日程は学校ごとに異なるため、自分のライフスタイルに合った学校選びが成功のポイントです。
国家試験は筆記と実技の両方に合格する必要がありますが、早い段階から計画的に対策を進めれば、通信課程からでも十分に合格を目指せます。
美容師免許を取得した先には、ヘアスタイリストはもちろん、アイリストやヘアメイクアーティスト、訪問美容師など、さまざまなキャリアが待っています。「いつか美容師になりたい」と思っているなら、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。



