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コラム

6.紫外線を防御する素材

2009.03.31

ところで、サンスクリーン化粧品において、紫外線を防御する機能を果たす素材として、どのようなものが配合されているのでしょうか?。紫外線を防御する素材には、紫外線を散乱する素材と紫外線を吸収する素材があります。
紫外線を散乱する素材には、酸化亜鉛や酸化チタンがあります。サンスクリーン化粧品に使用される酸化亜鉛や酸化チタンの粒子サイズは、10〜30nmであり、紫外線を散乱させて肌にあたらないようにしていますが、可視光は透過しますので、肌の色はそのまま見えてしまいます。これらの素材は、サンスクリーン化粧品以外にも、ファンデーションに配合されています。しかしながら、ファンデーションに配合される酸化亜鉛や酸化チタンの粒子サイズは、200〜300nmであり、こちらは紫外線は透過してしまいますが、その代わりに可視光を散乱します。そのため、肌にファンデーションを塗ると、シミやソバカス等をカバーすることができます。
一方、紫外線を吸収する素材には、メトキシ桂皮酸オクチル、ブチルベンゾイルメタンなどの炭素を主たる構成成分とする物質があります。このような紫外線を吸収する素材はたくさんありますが、化粧品には、約30種類のみが配合制限成分(配合して良い上限値が定められている)として使用が認められています。
紫外線を散乱する素材と紫外線を吸収する素材には、紫外線防御力や肌への感触などに、それぞれ利点と欠点があります。そこで、一般にサンスクリーン化粧品にはそれぞれの欠点を補うように、紫外線を散乱する素材と紫外線を吸収する素材の両者が配合されています。

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