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コラム

5.サンスクリーン剤の性能表示

2009.03.31

では、「PA+」や「SPF30」の意味について説明しましょう。SPFは、紫外線Bを防ぐ効果を示すもので、2〜50までの数値と、50以上の機能を示すものは、50+と表示されます。数字の意味を簡単に説明しますと、肌1平方センチメートルあたりに、0.002gのサンスクリーン剤を塗ったときに、肌が赤くなるまでの時間が、サンスクリーン剤を塗っていない部分よりも、30倍遅くなったらSPF30と表示します。つまり、紫外線を浴びて肌が15分で赤くなってしまう人がSPF30のサンスクリーン剤を塗ると、赤くなるまでの時間が15分×30倍=450分(7時間30分)になるということです。なぜ、SPF50以上の場合に50+と表示される理由は、この計算からも明らかなように、日の出から日没までの時間を考えれば、50以上の値は基本的には必要ないからです。

 一方、PAは、紫外線Aを防御する効果を示すもので、+、++、+++の3段階で示されます。PA+は紫外線Aを防御する効果がある、PA++は紫外線Aを防御する効果がかなりある、PA+++は紫外線Aを防御する効果がとてもあるとされています。このPAの表示は日本独自の表示です。
ただし、これらの機能は安静時のものです。特に激しい運動や海やプールなどの水を伴う場合、サンスクリーン剤が肌からはがれてしまうこともあります。日本化粧品工業連合会では、日常生活や散歩には、SPF10〜20程度、屋外の軽いレジャーなどにはSPF20〜30程度、炎天下の活動には、SPF30〜50+を薦めています。

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