車椅子利用者への
着物着付けの普及活動

活動について

山野学苑は、1999年に山野美容芸術短期大学美容福祉学科を開設。
この学科開設と合わせて、誕生した「車椅子利用者への着物着付け」は、以来、オープンキャンパスでの技術ショーやデモンストレーションなどによる紹介、日本美容福祉学会学術集会第1回大会(2001.4.28)でのエキシビジョン「車椅子利用者の和装着付け・ヘア&メイク」やワーク・ショップ等での実演を通してその普及に努めているところです。

学術集会

第1回日本美容福祉学会学術集会
「車椅子利用者の和装着付け・ヘア&メイク」
2001年4月28日(土) 山野美容芸術短期大学
<山野愛子メモリアルホール>
写真提供:株式会社アテックインターナショナル

講習会

山野流宗家によるサマーシンポジウム講習会

「車椅子利用者への着物着付け」の特色は、

  • 着物着付けは「着るのが大変」「着ていて苦しい」のイメージがありますが、このマイナ ス要因がありません。
  • 使う「着物」や「帯」は、手を加えるような特別なことは全くせず、また、特別なモノ等 を一切使うことなく、そのままをその場で用います。
  • 性別や年齢にかかわりなく着ることが可能です。
  • 時間と手間がかかりません。
  • 着付け技術の有無を問いません。

等、着物の特性を最大限に利用した着付けです。

こうした取組みは、雑誌「WaWaWa」や「WE’LL」等の情報誌をはじめ、学内の広報紙などで広く紹介されてきました。
一方、2002年には、(株)イント・コーポレーションと山野美容芸術短期大学が共催で「車椅子者の着付けイベントYAMANOおしゃれフェア」を実施。翌年9月には、文科省委託事業エルネット(オープンカレッジ)で車椅子利用者の着付けを紹介・普及。2005年からは、3年連続で日本橋三越本店での「美と健康フェア」においてこれらの着付けを紹介しました。
2006年の日本美容福祉学会では「きもの文化のバリアフリー」を発表、2011年には、スマイル東北 東日本大震災支援プロジェクトによる被災地での実演、2015年には鳥取市、2016年10月には、第66回芸術祭全国大会ジェーンズコレクションステージでも車椅子での着物着付けの実演を行い、その普及を図っています。

Message

Jane`s Collection2017“Beauty Wishes”

2020東京オリンピック・パラリンピックに向かって、
YAMANOは、アスリートの皆様の活躍を応援しています!!

アスリートからの2017メッセージ

写真左:リオ2016パラリンピック競技大会 車いすバスケットボール出場
土田 真由美

着付け教室に通うぐらい着物が大好きでしたが、障害が進行し歩けなくなってからは、着物を着ることもなくなりました。それが、芸術祭で久しぶりに着物を着せていただき、本当に嬉しかったです。さて、今年は初心に返る一年にしたいと思っています。身体作りや基礎トレーニングを一から見直し、感謝の気持ちを忘れず、お世話になった方々に恩返しできるように、人としても選手としても一回りも二回りも成長できるように頑張ります!

写真中:リオ2016パラリンピック競技大会 視覚障害柔道 銅メダル獲得
廣瀬 順子

視覚障がい者柔道の廣瀬順子です。今回イベントに参加させていただいた事は、多くの方に障害者スポーツを知っていただくきっかけとなり、とても嬉しいです。私は昨年のリオパラリンピックで、諦めずに続ける事の大切さを実感しました。どんなにつまずいて、悩んでも、諦めずに前を向いていたら、必ず自分にかえってくる大切な物があります。こらから2020年の東京パラリンピックへを目指して、精一杯頑張りますので、少しでも障がい者スポーツに興味を持っていただき、応援していただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

写真右:車いすテニスプレーヤー ワールドチームカップジュニア日本代表
船水 梓緒里

第66回芸術祭では、みなさんの個性が光り、美容の力で思いを伝えるという素晴らしい時間を過ごすことができました。私は、足が不自由ですが、美容家の方々が手際よく、綺麗に仕上げてくださり感動しました。見慣れない自分の姿に恥ずかしさもありましたが、とても幸せな気分になりました。ぜひ、皆が明るく元気になるような美のパートナーになってください。私も、強くなることは大事ですが、自分のプレーを見た人が元気になるような選手になりたいです。

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