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コラム

大相撲の結髪「大銀杏(おおいちょう)」

2011.06.24

美容デザイン専攻1年生の「美容文化史」の授業において
大相撲の「大銀杏(おおいちょう)」の結い方を実際に見る授業がありました。
お相撲は日本の伝統文化のひとつです。
お相撲さんの「まげ」は明治維新の断髪令の際に唯一断髪を免れたという伝統的ながらも、現在もなおお相撲さんが日常的に結っている髪型です。「まげ」を結うことで、お相撲さんたちは気持ちを引き締めたり、お相撲を取る際にこの髪型が頭を守ってくれるともいわれています。
大銀杏を勉強するにあたり、学生たちは日本相撲協会の協力により『大相撲伝』というパンフレットで相撲の歴史を学び、改めて大相撲は日本の伝統文化であるという意識を持って授業に臨みました。
その「まげ」を結ってくださる講師の先生は
大相撲の元特等床山の床寿事日向端隆寿先生
そして、大銀杏結髪のモデルとして高砂部屋の男女ノ里さんにお越しいただきました。

床寿先生は、元横綱朝青龍さんのまげを結われていたこともあり、朝青龍さんの日本のお父さんといわれている有名な方で、
テレビなどでもなかなか髪を結う機会を見ることがありません。
また、男女ノ里さんも朝青龍さんの付き人を務められたり、大相撲の終了時に行なわれる儀式の「弓取式」を長くにわたって務められた方でもあります。

髪の毛のくせ直し、揃え櫛等の入念な下準備、そして魂の込もった熟練の技が惜しげもなく繰り出されました。

床山さん歴50年以上という床寿先生の神技の数々!

見事に大銀杏が仕上がりました。

床寿先生は「人間不器用、器用があるけれど、何事もやる気が大事。そして好きなものだからこそやる気を忘れずに頑張ってほしい。」

男女ノ里さんは「(相撲の稽古は)毎日毎日同じ事の繰り返し。でも繰り返し、あきらめずに一生懸命行なうことが上達への近道であり、大切なんです。」

と学生達に教えていただきました。
最後にはなんと1年生全員で記念撮影!!

とても貴重で有意義な経験をさせて頂きました。

(下家)

 

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