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コラム
2.紫外線とは?
2009.03.31
紫外線という言葉は、よく聞く言葉であると思います。ところで紫外線って見たことがありますか?。紫外線は太陽から地球にとどく光のひとつですが、人間の眼では見ることができませんので、自分が紫外線を浴びているかどうかを知ることはできません。では、人間の眼に見える光と眼に見えない光では何が違うのでしょうか?。光は、光子という極小さな粒子が、波のように一定の繰り返し周期の軌道を描いて進んでいきます。今回の話では光の波として軌道に注目します。
人間の眼で見ることのできる光は、その周期が400nm〜760nmの範囲に限られており、その光を可視光といいます。紫外線とは、200nm〜400nmの可視光よりも短い周期の光のことをいいます。一方、760nmの光は赤外線といいます。さらに、紫外線は、紫外線A(200nm〜280nm)、紫外線B(280nm〜320nm)、紫外線C(320nm〜400nm)に分類されています。なお、1nm(ナノメートル)とは、0.000001mmを示す単位です。最も周期の短い紫外線Cは、微生物などの増殖を抑制する殺菌灯(紫色に光って見えることが多いですが、紫外線Cの色ではありません)に利用されています。つまり、紫外線Cには、生命体にとって危険な紫外線であることがわかります。しかしながら、太陽からの紫外線Cは、地球を遥か上空で取り巻くオゾン層に吸収され、地上には到達していません。では、太陽から地上まで届く紫外線Aや紫外線Bは、私たちの肌にどのような影響を与えるのでしょうか?。