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コラム

3.アミノ酸がたくさん(毛髪の化学構造)

2009.03.31

多くの細胞や組織が集まり人間という生命体が構成されています。では、この細胞や組織にはどのような炭素原子を含む物質があるのでしょうか?。皆さんも名前だけは聞いたことがあると思うのですが、(1)生命の設計図となるDNAやRNA、(2)様々な生体機能制御や毛髪・爪などを構成するタンパク質、(3)短期的なエネルギー貯蔵に関与する多糖類、(4)長期のエネルギー貯蔵(体脂肪)や細胞膜の形成などに関与する脂質などがあります。いずれの物質も生命維持には欠くことのできないものですが、ここではパーマネントウェーブ用の薬剤やブリーチ用の薬剤と化学反応する毛髪の主要構成成分であるタンパク質について、簡単に紹介します。
タンパク質はその種類によって異なりますが、100個以上の原子が結合した巨大な分子です。この巨大なタンパク質をどのようにできているのでしょうか?。このタンパク質をつくるために必要ものが、アミノ酸とよばれる小さな分子です。私たちの身体の中には、20種類以上のアミノ酸がタンパク質をつくる材料として存在することが知られています。しかしながら、人間は生体内に存在する原子を集めて、タンパク質の合成に必要となるすべてのアミノ酸を作ることができませんので、人間は食物から多くのアミノ酸を摂取しています。そして、身体に取り込まれた様々なアミノ酸が、生体の中で1本の鎖のように結合してできた巨大な分子がタンパク質です。このようにして形成されたタンパク質の一つに、毛髪や爪の主要な成分である「ケラチン」とよばれるものがあります。

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