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コラム

2.原子の集合体(人間を構成する元素)

2009.03.31

生物を含むすべての物体は、とても小さな粒子である「原子」というものから構成されています。そして、この原子が「分子」とよばれる集合体を形成し、私たちが見ることのできる様々な物体ができています。具体的な例で、原子と分子を考えましょう。コップに水を入れます。この水を半分捨てます。さらに半分捨てます。この「半分捨てる」という操作を無限に繰り返します。肉眼では見えなくなくなったら顕微鏡などを用いて半分にします。そうすると、「水」という性質を持った最後の1粒を見出すことができるでしょう(頭の中で想像してください)。これが、「分子」よばれるものです。そして、この1粒の水を無理矢理に破壊すると、2個の「水素」とよばれる原子と、1個の「酸素」とよばれる原子に分けることができます。
このように地球上にあるすべてのものを原子とよばれるレベルまで分解すると、そこには、約110種類の原子が存在することが確認されています。すなわち、地球上の全てのものは、この約110種類の原子が様々な形で結びつきできている原子の集合体なのです。
私たち人間も例外ではありません。人間はその60%が水といわれています。この水を除くと、人間の身体は、炭素原子が50%。酸素原子が20%、水素原子が10%、窒素原子が8.5%、カルシウム原子が4%、リン原子が2.5%、カリウム原子が1%などから構成されています。人間は炭素原子を主要な構成成分とした生物であることがわかると思います。では、我々人間の身体の中で、炭素原子はどのような分子として存在しているのでしょうか?

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