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コラム

1.美容は化学だ!

2009.03.31

「美容は化学です」という言葉を新入生のオリエンテーションや最初の化学の授業において宣言しています。これは、美容に必須の香粧品が様々な化学物質の混合によってできたものであること、ハサミやロッド等の道具も化学物質でできていることだけが理由ではありません。美容師は、化学反応を伴う作業を毎日のように行っているのです。皆さんは、どのような作業を想像しましたか?。実は、パーマネントウェーブやブリーチ(脱色)は、毛髪とパーマネントウェーブ用の薬剤または、ブリーチ用の薬剤が化学反応することによって行われます。美容師法には、「美容とは、パーマネントウェーブ・結髪・化粧等の方法により、容姿を美しくし・・・(美容師法第2条より)」と記載されていますが、「美容とは、毛髪と薬剤の化学反応・結髪・化学物質の塗布や散布等の方法により、容姿を美しくし・・・」と書き直すことができます。「美容は化学です」という言葉に納得していただけたものと思います。
化学を専門に修得した私は、化学実験室において、ガラス器具中で数多くの化学反応を行った経験はあります。しかしながら、私は美容師ではありませんので、人間の頭の上で化学反応を実施した経験はありません。美容師には、化学を修得した私が実施することのできない「人間の頭の上で化学反応を行うこと」が許可されています。美容師にとって、化学は欠くことのできない分野です。このコラムでは、美容師が行う化学反応とは、どのような化学反応であるかを紹介します。ただし、化学反応の話をする前に、いくつかの基本的な知識を知る必要があります。

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