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コラム

3.英語はにがての私にできるかしら?

2009.03.31

年度始め、英語の授業に対する上のような不安をけっこう聞きます。でも授業をやっていくうちに聞かなくなくなります。レベルはあまり関係なく、勉強する意思があるかないかが大切だということに気がつくからでしょう。
中学、高校を通して英語を勉強した人は、たとえその多くを忘れてしまったとしても、なんとかなります。外国人の先生とコミュニケーションをとりたいという意欲があれば、知識やスキルはついてくるものです。コンピュータの英語学習では、たとえドラマがちんぷんかんぷんでも、その脚本を何とか読めれば(辞書を使ってでも)、心配することはありません。不合格になってしまい、2年次に最履修になる学生は毎年何人かいますが、英語の学力以外のところに問題がある人です。
授業に関していえば前述のとおりです。でも英語を「ものにする」ためには、授業の外での本人の努力が不可欠です。英語を勉強するかしないかは本人の自由ですし、「英語はきらいだから勉強をしない」という選択肢も確かにあります。でもちょっと待ってください。美容師という職業に必要な英語は、そんなに難しいものではないのです。
留学をするためにはかなり高度な英語を要します。英語で発表や交渉ができるレベルはさらに上です。英語の教師や通訳、翻訳家のような言語の専門家を目指すなら、しっかり文法を学ぶ必要があります。美容師に必要な英語はそのいずれでもなく、それらよりかなり下に目標設定ができるのです。
考えてみてください。サロンにはヘアスタイルブックやカタログ、見本など、コミュニケーションを助ける視覚的資料が山ほどあります。ヘアについて語る際の英語は現在形、現在進行形がほとんどですし、昨日何をしたかを過去形で説明するより実は簡単です。さらに、ヘアというさわれる物が介在するので、ジェスチュアが功をなし、文などにしなくとも、単語ベースで会話が可能です。しかも美容用語はほとんど英語から入ってきた単語です。何よりも、シャンプー、カットなど、サロンのサービスはルーティンですから、事前に会話を想定し、心の準備をしていくことが大いに可能なのです。
シザーズやレーザーの使い方は理屈ではなく体に覚えさせるしかないのと同様に、英語も体験を通して学ぶものです。その体験をいかに多くできるか、その体験からいかに多く学ぶことができるかがかぎです。中学、高校で英語が得意だったかにがてだったかはあまり関係ありません。

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