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まず、簡単な例として、「薬用石けん」と「化粧石けん」で説明します。これらは、いずれも石けんですが、薬用石けんは医薬部外品で、化粧石けんは化粧品です。まず、「薬用」という言葉は、薬事法における化粧品の定義からは逸脱していますので、化粧品には使用することができません。また、化粧品においては、商品の説明を行う際に、「殺菌効果」や「予防効果」を標榜することができません。薬事法に基づいて説明すると、化粧品の商品の説明を行う際に使用できる効果効能は、約４０通りしかありません。それ以外の表現を用いて化粧品の説明や宣伝をすることはできません。一方、医薬部外品では、化粧品では用いることのできない効果や効能を標榜することができます。すなわち、香粧品の広告等で見ることの多い「美白」、「薬用」、「××予防効果」などの言葉が用いられる香粧品は、基本的に化粧品ではなく、医薬部外品です。
ところで、「このクリームを塗ると、顔の小ジワは小さくなり、お肌の年齢は１０歳若返ります。是非、この化粧品をお試し下さい」などという宣伝は化粧品に使えるでしょうか？シワを修復する効果は、明らかに薬としての効果の一つですので、化粧品の説明などに使用することはできません。また、お肌の年齢が１０歳若返ると標榜していますが、８歳の子供が使ったらどうなるのでしょうか？このような表現は、化粧品に限らず、当然のことながら、医薬部外品や医薬品でも使用することができません。広告や宣伝、それにパッケージなどに書かれた説明をしっかりと読むだけでも、より良い香粧品を選ぶことができます。