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コラム

6.香粧品を選ぶ基準は?

2009.03.31

本学の一部の2年生を対象に、自分の使う化粧品の選択基準に関するアンケートを行ったことがあります。その結果、「成分表示」はほとんど選択基準になっていないことがわかりました。美容の世界を目指し、化粧品に対する興味が人一倍ある本学の学生でも、「成分」と記載された部分を基準にしていないのですから、このページを御覧になっている多くの方も、成分表示を基準にされてないものと思います。アンケートの結果では、選択基準として「製造メーカー」や「商品の説明」が最も重視されていることがわかりました。
ある授業の後に、5種類の化粧水を抱えて教壇のところに「どの化粧水が成分から見ると一番良いものですか?」と質問に来た学生がいました。授業では様々な成分について説明をしていますが、実際に成分だけを見て、一番良いものを選ぶことは大変です。私が学生に示した答えも、「シンプルなものが好みなら・・・」、「天然成分が多いものを好むなら・・・」、「しっとり感が好みなら・・・」とそれぞれに特徴が違うので、一つを選びだすことはできませんでした。アンケート結果のように、学生が成分表示よりも魅力的な商品説明を化粧品選択の基準としている理由がよくわかりました。
実は、成分の表示方法以外の部分、商品説明や商品名にも、薬事法の規制があります。すなわち、化粧品では、すべての成分が表示されている代わりに、使用できる表現に規制があります。一方、医薬部外品では、全ての成分は表示されていませんが、効果や効能が明確にされています。

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