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コラム

5.配合成分って何が書いてあるの?

2009.03.31

この配合成分に書いてある言葉を呪文や暗号と勘違いされる方も多いと思いますが、物質の名称が記載されています。今回の説明では、個々の物質の性質や効果について紹介するべきですが、現在、我が国で化粧品に使用されている物質は6000種類を超え、日々増えています。そのため、このページでは説明できません。そこで、配合成分の表示方法のルールを簡単に説明します。
配合成分は、基本的に多い順に表示することになっています。ただし、配合量が全体の1%以下の成分については、順不同に記載しても構いません。多くの液体で透明な化粧品は、はじめに「水」と書かれていると思います。すなわち、その化粧品の中で一番多い成分は、水であることを示しています。
また、多くの化粧品に「パラベン」または「フェノキシエタノール」という成分が配合成分の終わりの方に記載されていると思います。これらの物質は、防腐作用を示す物質として、化粧品に添加されています。なお、防腐作用等の機能を示す物質などは、化粧品に配合できる割合が薬事法で定められ、1.0%以下の配合まで認められています。すなわち、これらの物質よりも、うしろに記載されている配合成分は、その配合量が1.0%よりも少ないことが想像できます。
本学の「香粧品化学」の授業では、化粧品に配合される基本的な成分について、その機能や性質を紹介しています。本学の学生たちが、授業の知識を活かして、「配合成分を基準に化粧品を選択しているか?」というと、その実体は違うようです。

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