介護を必要とするご高齢の方が、お化粧やおしゃれをすることでイキイキとした気持ちを取り戻していく例が数多く報告されています。高齢になっても、障害を持っていても、「美しくありたい」と思う気持ちは同じです。おしゃれをすることにより、生きる張り合いが生まれるのです。
「美容福祉」とは、このような考えに基づいて、美容と福祉のサービスを融合させて、社会奉仕を目指す新しい職業分野です。身だしなみを整える技術を持つだけではなく、その人の状態に合った対応ができる、車イスやベッドの乗降りのお手伝いができるといった、美容と福祉、両方の資格を持った専門家だから可能な新しいサービスが「美容福祉」です。
山野美容芸術短期大学はこの「美容福祉」を実践するために、美容福祉学科を設けました。美容福祉学科では「美容福祉士1級」の資格が取得できます。美容芸術学科、美容保健学科においても、同じ目的をねらった「福祉美容師」の資格が取得可能です。資格取得のための科目である「美容福祉基礎論」では、障害者や寝たきりの高齢者などに洗髪やカットを施すための技術と知識を学びます。

現代西洋医学に対して、補完・代替医療が注目されています。西洋医学の力の及ばない領域を補う事を目指す療法です。
例えば、音楽療法、アロマテラピー、絵画療法、園芸療法、古来から続く伝統療法などがあります。美容(化粧療法)も重要な補完・代替療法です。
この研究会は、教職員、学生、卒業生が協力して、美容福祉実践活動を行っていくために設立されました。ボランティアなどの実践活動を通して、「美容福祉とはなにか」「美容福祉の技術、効果」について、検討を重ねていきます。
平成17年度の活動
第1回 事例報告会
- 美容福祉援助 持論仮説1 濱田清吉・荒井典子
- 重症障害をもつ子への美容福祉援助の実際 事例1 荒井典子・濱田清吉
- 知的障害者施設における美容福祉援助の実際 事例1 及川麻衣子・鈴木昌子
第2回 事例報告会
- 美容とボランティア活動 河野誠二
- 重症障害をもつ子への美容福祉援助の実際 事例2 黒田文美・河野誠二
- 精神障害者の共同作業所 喫茶・れすと <美容福祉活動の実際> 西川奈美・及川麻衣子・中嶋理
第3回 事例報告会
- 知的障害をもつ人への美容福祉サービスとその考察 鈴木里美(美容福祉学科3年)
- 美容福祉援助の方法 -その記録について-実際 濱田清吉




